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2021年 年頭ご挨拶
2021-01-06
新年明けましておめでとうございます。       
       
昨年は新型コロナ感染症に世界中が振り回された年でした。この影響は前回のパンデミック       
(スペイン風邪)の例からも少なからず今後2~3年は続くと見られています。       
新型コロナウイルスのパンデミックは感染症による生命への直接の脅威だけでなく、経済に       
大打撃を与えたことで生活困窮者を生み、また自殺者を増やしたという点からも私達に脅威       
をもたらしました。       
また、感染症対策から人との接触を極力避けるという生活への転換から、リモートワークや       
ネット通販、キャッシュレスなど「新しい日常」がデジタル技術の進歩と相まって生まれて       
来ています。こうした予期せぬ環境変化への対応に私達はいま迫られています。       
リーマンショックや東北大震災のような未曽有の災害、今回のような新型コロナウイルスの       
パンデミック、米中覇権争いといったGゼロ世界で混迷する国際情勢等々次から次へと迫り       
くる環境変化、さらに5Gを起爆剤としたテクノロジーの進化に正しく対応するためには       
どのように考え、行動しなければならないのか、わたしに限らず多くの人が頭を悩ましている       
と思います。       
変化の中で生き抜くためには、これまでのように設定された「目標」を向かって到達する為の       
手段・方法を考え、スケジュール化する逆算の考え方は通用しなくなっています。       
不確実性の時代の思考方法として、いま盛んに言われるのがデザイン思考です。状況を「観察」       
し、見えて来た状況から「構想」して、その「構想」が正しいか「検証」するというステップ       
でデザインしていく考え方ですが、私には体系化した学問みたいになってしまって、いま一つ       
馴染めないところがあります。       
逆に半導体メーカー「インテル」の元CEOのアンドリュー・S・グローブが書いた「パラノイ       
だけが生き残る」にあるように、あらゆる可能性を想定しておく「パラノア(病的なまでの       
心配症)」であれという方が心にストンと落ちるものがあります。       
もう一つ私が注目したいのは、インドのサラス・サラスバシー氏が考案した意思決定の理論       
「エフェクチュエーション」です。       
基本的なところはデザイン思考と似ているのですが、優れた起業家に共通する意思決定のアプ       
ローチの仕方を ➀手中の鳥 ②許容可能な損失 ③クレジーキルト ④レモネード ➄飛行       
機の中のパイロットという5つの行動原則にまとめており、とても面白く得心させられるもの       
があります。       
「ブラックスワン」や「灰色のサイ」など何が出て来るか分からない不確実性の時代、生き抜       
くための武器として時間があれば皆さんもお読みなってみてはいかがでしょうか。       
       
令和三年 元旦                       
                                     株式会社メカ工業
                                        代表取締役 小暮三十光 
 
 
2020年 暑中お見舞い
2020-07-20
暑中お見舞い申し上げます。       
       
梅雨明けが待ち遠しいこの頃ですが、梅雨が明けても今年はいつもの夏はやって来ません。       
夜空を鮮やかに彩る打ち上げ花火、お囃子の音でこころが浮き立つ夏祭り、浜辺に照りつ       
ける強い陽射しと水しぶきを上げてはしゃぐ子供たちの声、いつもの夏には「あたりまえ」       
にある風景がこの夏は見られそうにありません。       
「あたりまえ」が当たり前ではなくなった日常、こんな日が来るなんて年の初めには誰も       
が想像もしていなかったでしょう。       
確かにSARS、MARS、エボラ出血熱などいくつかの感染症は近年もありましたが、幸い       
にも感染拡大がおさえられ地域が限られました。前回あったパンデミックは100年前のス       
ペイン風邪です。この時は世界で5億人が感染し、1700~5000万人が亡くなっていますが       
当時を知る人はもういませんから、その恐ろしさを知る由もありません       
企業の経営者には中長期的な展望が欠かせません。変化が激しい時代だからこそ、この先       
どうなっていくのかを、ある程度予測し戦略を考えていかなければならないからです。       
経済予測について、私がこの数年注視してきたインデックスは、テクノロジー、中国       
・米国の政治・経済動向、人口動態、石油市場、気候変動などでした。       
しかし、今回見落としていたのが感染症でした。2020年はオリンピック(特に今回は日本       
での開催でした)があり、米国大統領選(現大統領は景気浮揚策を打ち出す為、株価も       
景気も上向く傾向にあります)もある年でした。さらに言えば5Gが本格的に世界で動き       
出すことを考えれば、2020年は間違いなく景気はよくなるはずでした。       
しかしながらどうでしょう。経済はいま真逆に回転を始めてしまっています。       
いくら確率の高い予測を出したとしても、最近は予測不可能な事象が起こる確率が高く       
なっており、予測の意味が失われて来てしまっている感じを受けます。       
この頃よく耳にする「50年に一度」、「100年に一度」とか言われる事象や、「ブラック       
スワンの出現」などと言われるのは、いかにもそうした「予測できない事象」が多いか       
物語っていると思います。       
では私達は、そうした予測不可能な事態に直面した場合どうすれば良いのでしょうか。       
「ブラックスワン」の著者であるナンシー・ニコラス・タレブ氏は予測不可能の事態が起き       
た時に、失うものより得るものの方が多い行動を選ぶことを勧めています。       
要はピンチをチャンスするしたたかさを持てということではないかと思います。ワクチンが       
出来るまで、まだ時間が掛かる以上このコロナ過は長期化すると考えなければなりません。       
備えを厚くすることも大事ですが、それだけではいまのコロナ不況を乗り越えることは難       
しいでしょう。これまでのビジネスの仕方、世間でいう常識から一歩距離を置いて、改め       
て事業を見つめ直すことが必要なのかもしれません。       
「あたりまえ」と思っていたことを、このコロナ過の中で考え直すことが「あたりまえの       
日常」を取り戻す一番の早道なのかもしれません。       
ただ、取り戻した日常はこれまでとちょっと違うかもしれませんが。       
       
令和二年 盛夏 
                                 株式会社メカ工業
                                 代表取締役 小暮三十光 
 
 
2020年 年頭ご挨拶
2020-01-06
新年あけましておめでとうございます。         
         
昨年の残暑お見舞いでは環境問題について書きましたが、この年頭の挨拶でも地球温暖化に         
少し触れたいと思います。それは人類にとって差し迫った危機だからです。         
温暖化研究の世界的権威のヨハン・ロックストローム博士は地球の平均気温があと1.5度上が         
ると「北極の氷の溶解が止まらなくなり、温暖化が加速。それによってシベリアの永久凍土も         
とけ、温室効果ガスのメタンが放出。さらにアマゾンの熱帯雨林が消失するなどして、ドミノ         
倒しのように気温が上昇し続け、元に戻らなくなる」と言っています。         
各国の対策が進まず温室効果ガスの排出が進めば、早ければ今後10年で1.5度の臨界点に到達         
してしまうまでに、その期限が目前まで迫って来ています。こうした地球規模の問題の他に、
日本においてはさらに地震という避けられない問題を抱えています。  いつ起きてもおかしく
ないと言われる南海トラフ地震、そして首都直下地震です。それぞれ起きる確率は前者が30年
以内に80%、後者が70%と言われています。         
昨年暮れにNHKが首都直下地震を1週間という異例の長さの特番を組み警鐘を鳴らしました。         
それでも切実な問題として家族で話し合ったり、備えを厚くしたりした人はそう多くはなかっ         
たような気がします。内閣府が出した最悪時(冬の夕刻)に発生した場合、首都圏全体で死者
数2万3千人、全壊、焼失家屋61万棟、避難者720万人、経済被害95兆円と推計されています。         
しかしながら政治・行政・経済の中心で1千万人以上が住む大都市圏でことが起これば、日本         
全体に影響は波及し推計では推し量れない被害がでることは間違いありません。         
ちなみに公益社団法人土木学会の試算では南海トラフ地震の被害額は1,410兆円、首都直下地震       
の被害額は778兆円としています。これは直接被害だけでなく交通インフラが寸断されて工場         
などが長期間止まり、国民所得が減少するなど20年間の損害盛り込んでいます。         
さらに危惧することは、5年、10年と短い期間で2つ、3つの大地震が起きたら日本がどう         
なってしまうのかということです。そんなことはないと思われるかもしれませんが、過去に連続
して大地震・大噴火が起こった事実は何回かあるのです。正直わたしも知らななかったのですが、
そのことを知るとなにか背筋が寒くなる思いです。         
それは江戸中期の1707年10月に発生した宝永地震(震源は南海トラフで規模はM8.6)と、         
江戸末期の1854年12月に発生した安政東海・南海地震(震源は東海・南海トラフで規模は         
それぞれM8.4)です。後者は東海地震の32時間後に南海地震が起きています。         
宝永地震では地震の49日後に冨士山の大噴火が起きており、安政の東海南海地震ではその         
約1年後に江戸直下地震(M7クラス)が発生しています。東・南海トラフは100~150年
の間隔で大地震を引き起こしています。そしてそれに誘発されるように続いて富士山の大
噴火や江戸直下地震が短期間のうちに発生しているわけです。特に安政の5年という短い期
間には伊賀上野地震(1954年7月)、八戸沖地震(1956年8月)、飛越地震(1858年4月)
というM7クラスの地震が頻発しています。 江戸時代に比べ人口も建造物もインフラも過密
した日本で宝永地震や安政大地震ような広域に被害をもたらす地震と、それに誘発された大
地震や大噴火に続けて見舞われたら日本は一体どうなるのでしょうか。日本存亡の危機と言
ってもおかしくありません。気候変動同様に日本においては地震についても家族・学校・
職場のほか行政・政治の場でより一層対応を討議されなければならないと思います。         
年の初めから縁起でもないとお叱りを受けるかもしれませんが、日本人にとっては気候変動         
同様に地震についても避けて通れない問題として日頃一人ひとりが防災について考え、行動         
に移していかなければならないと思っています。地震は今日・明日にも起こるかもしれません         
から。         
         
令和二年 元旦                              株式会社メカ工業  
                                    代表取締役 小暮三十光 
 
2019年8月7日付「日刊産業新聞」に当社開発商品が掲載されました。
2019-08-19
 
令和元年夏 残暑お見舞い
2019-08-05
2019年 残暑お見舞い申し上げます。         
         
やはり異常気象は常態化しています。6月末から7月に掛けて全国的に曇りや雨の日が続き、         
東日本・北日本の太平洋側では日照時間が31年ぶりの短さとなったようです。         
そして梅雨が明けると、今度は一転して全国的に35度を超える猛暑となるなど昔と比べると         
確かに尋常ではありません。         
近年世界の至る所で異常高温や豪雨による洪水や土砂崩れ、また大型の竜巻や台風の発生が         
増えるなど異常気象による災害が多くなって来ています。         
温室効果ガスによる温暖化は確実に進んでいます。こうした地球規模の問題を取り上げた         
のは1970年発足したローマ・クラブあたりからだと思います。         
ローマクラブは人口、資源、環境破壊、軍備拡張といった全地球的な人類の根源的問題に         
「成長の限界」というレポートで警鐘をならしました。         
地球の温暖化をもたらす温室効果ガスについては1992年の環境と開発に関する国際連合会議         
(初回リオ開催)で気候変動枠組条約が採択され、その締約国会議(COP)が、その後昨年         
までに24回開催されています。しかしながら、ご存知のように先進国と後進国との間で削減         
目標に隔たりがあったり、米国の脱退があったりで、待ったなしの気候変動になかなか一致         
した対策が取れないジレンマがあります。         
経済優先か環境保護優先か、また国際協調か自国優先かなど、それぞれの国に事情が地球規模         
で、且つ破局までに時間的余裕のない問題の解決を阻んでいます。もはや国という単位での         
協議では限界が来ているように思えます。         
グローバルで考えなければならない問題が山積する中、今日頻発する国家・民族間の争いに         
それらの問題が翻弄されて国連などの国際機関が機能しなくなってきているように思えます。         
そうした中、私が期待するのは「若い人たちの力」と「テクノロジー」です。その期待する         
1例がスウェーデン人で16才のグレタ・トゥーンベリさんです。彼女は2018年ノーベル         
平和賞にもノミネートされています。彼女は「地球温暖化が私達の生存を脅かす重大な問題な
らば、どうして私達は行動しないのでしょうか」と「気候のためのスクールストライキ」と
いうの看板を掲げて、ストックホルムの国会議事堂の前に座り込んだのです。         
彼女の行動はまたたく間に世界中に広がり、地球温暖化対策を求める大規模な抗議運動に発展         
しました。彼女からは、いつまでも解決されずじわじわと忍び寄る「地球規模の脅威」が自分         
達に間違いなく降りかかる「現実」だという危機感が感じられます。         
恥ずかしいながら私などは京都議定書、パリ協定など遅々とした進捗をみていると苛立ちは         
感じながらも少しずつは前進しているからいいだろうという甘い見方と、自分の生きている         
間は地球もまだ大丈夫だろうという無責任さがどこかにありました。         
ですからグレタ・トゥンベリさんのニュースを見た時には少なからず衝撃を受けました。         
また彼女の行動は「#FridayFor-Future」というハッシュタグと共に、多くの若者が運動に         
参加し、その様子がSNSに発信されています。デジタルネィティブの若い人たちはSNSを通じ         
国境を越えて危機意識を共有しています。         
科学技術はいま世界が抱える諸問題を乗り越えることができる潜在力を持つと共に、そこから         
生まれたインターネットサービスであるSNSはコミュニケーション手段として大きな力を持ち         
始めています。これまでの国という概念を溶かし、人間が縛られていた権力や価値観から個人         
を解き放ち新しい枠組みができることで、いままで解決ができなかったことを容易に可能たら         
しめるものになるかもしれません。         
この残暑お見舞いを書きながら、となりの家の軒下の風鈴が涼しげに鳴っています。東北の         
夏は温暖化が進んだとは言え、まだ関東以西に比べれば朝夕はしのぎやすいので救われます。         
最近、気象予報士が連日放送で熱中症にならないように「外出は避け冷房の効いた部屋で         
お過ごしください」「水分はこまめに取ってください」「夜も無理をせずクーラーを掛けて         
お休みください」と声掛けしているのを聞くと、なんと風情がない夏になってしまったことか         
とぼやく人たちの声が聞こえるようです。         
         
令和元年 盛夏  
                                    株式会社メカ工業  
                                      代表取締役 小暮三十光   
         
 
 
有限会社メカ工業から株式会社メカ工業へ社名を変更しました。
2019-04-01
 
2019年 年頭ご挨拶
2019-01-07
新年あけましておめでとうございます。         
         
昨年も世界の政治・経済は米国トランプ大統領に振り回された年でした。特に米中貿易戦争は米中だけでなく、今後も世界経済に大きな打撃を与えるはずです。         
昨年の秋以降、私共の係る電線業界では産業用ロボット向けケーブル販売が急速に落ちて来ています。また半導体製造装置向けのケーブルも、まだら模様ではありますが需要が確実に下降線を辿って来ています。2017年高成長だった工作機械、産業用ロボット、半導体製造装置関連は2018年一転して大幅に落込みを見せています。これは中国向け輸出の減少が主な原因です。当社でも産業用ロボットケーブル向けに出している極細銅線の直近12月売上は、上期に対して半減してしまっています。         
貿易戦争の当事国である中国は、特に8月以降想像以上の落込みを見せているようです。自動車、半導体、産業用機械、畜産、繊維などの落込みを伝えるリポートは、月日を追うごとに深刻さを増しています。中国政府はその現状について多くを語りませんが、減速の事実を10月の政治局会議で認めているところからも、中国経済がかなりの惨状であることは確かです。私が中国に注目するのは、このようなニュースから中国経済の崩壊が間近に迫っているように感じられるからです。もちろん、中国は政府による統制経済ですからリーマンショック時のようにインフラ投資や減税などの財政政策、また様々な金融政策などで乗り切れるかもしれません。ただこれまでに積もった過剰負債(地方政府、国有企業、民間企業等)、過剰設備(鉄鋼、アルミ、コ―クス、自動車等)、過剰投資マネー(不動産、株等)などの経済的歪みが限界に近づいて来ています。そこに来ての米中貿易戦争による輸出の落込み、消費や投資マインドの悪化ですから、これを引き金に多数の企業倒産や不動産バブル崩壊など、負のスパイラルに陥る可能性が非常に高いと思っています。そうした理由で、この1~2年はチャイナショックに備える必要があると私は考えています。日本の中国への輸出はGDPの2.5%程度で影響は小さいという人もいますが、米国リーマンの時も日本への影響は小さいと言われていました。それが日本にあれだけの大きな衝撃をもたらしたことはまだ記憶に新しいところです。それだけ世界はいまグローバル化が進み、幾重にも相互依存し合っていると考えた方がいいわけです。GDP世界2位の中国経済に異変が生じれば、日本も無傷という訳にはいかないはずです。         
年明け早々物騒な話で恐縮ですが、年末年始いろいろ情報集めていると不安がますます募って来ましたので挨拶文に書かせてもらいました。チャイナショックなど起こらず、今年も平穏無事な年であることを心より祈っています。         
         
平成31年 元旦                             有限会社メカ工業  
                                     代表取締役 小暮三十光   
 
 
成果事例集に掲載
2018-12-20
平成27年度補正ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金の成果事例集に掲載される。
※画像をクリックすると拡大します。
 
http://meka.co.jp/files/lib/1/3/201902071703265109.png
 
平成30年夏 暑中お見舞い
2018-07-25
暑中御見舞申し上げます。        
        
今年の夏は全国的に記録的猛暑が続いていますが、私の子供の頃(今から半世紀前ですが)        
は、東京で真夏日と言っても30℃位の気温でした。宮城県の同年配の人に聞くと、こちらでは        
28℃位だったそうです。それが半世紀後のいま35℃が当たり前のようになってきています。        
温暖化は台風発生の増加。豪雨による洪水や土砂災害。突風による家屋、建物の損壊。そして        
猛暑による熱中症など、地震の多い日本により一層の災害をもたらしています。        
災害多発国日本に住む私達は、普段から災害について個人でも職場においても万全の備えを        
しなければならないことを改めて考えるべきでしょう。        
さて、今回は「情報」について話をしたいと思います。何故なら情報と私共が作る電線とは深い        
つながりがあるからです。画像でも、音声にしても、文字にしても情報はケーブルを通して        
伝えられるからです。もちろん今は電波にのって情報も流れますが、この先もケーブルはなく        
なるどころかますます増えていくでしょう。        
その情報がいま爆発的に増えています。人間は有史以来から生み出した来た情報量と同じ量の        
情報をこの1・2年で生み出していると言われています。そして2025年に生み出される世界の        
情報量は163兆ギガ(10億)ビットにもなる見込みです。それは2016年の情報量の10倍に        
あたるそうです。ちなみに1ビットは全角文字で3500文字の情報ですから、163兆ギガビット        
がどれだけの量か少しはイメージ出来るのはないでしょうか。        
これまでのものを作ったり、売ったり、買ったりする経済は、アトム(物質)経済と言われ        
、これからはビット経済になると言われています。つまり情報が経済を引っ張っていく時代に        
いまなりつつある訳です。        
2019年から商用化される5Gにより情報量の拡大はさらに加速します。私達の日常生活にも        
情報は隈なく入り込んできます。スマホやパソコンの動画ダウンロードは格段早く、鮮明に        
なります。VRやARがレジャーやサービスに入り込んで来ます。自動運転車のレベルが1から        
5へ次第に上がっていきます(現在は1から2です)。ロボット手術や遠隔医療が普通になっ        
ていきます。日本もキャッシュレス社会になります(日本は欧米・中国にかなり遅れています)        
など例を上げればきりがありません。        
ビッド経済はハードというよりソフト面で多くのビジネスを生み、人間を豊かにしていきます。        
しかしながら、それを支えるのは、やはりハードです。特にその情報を支えるのは通信機器で        
あったり、半導体であったり、ロボットだったりするのです。それらにはどれもケーブルが        
使われています。その機能を上げる一つに「極細線」の役割があります。そして、「極細線」        
の需要に応えるのが当社の責務だと思っています。        
最後に暑中ですので、怪談ではありませんが怖いお話を一つしたいと思います。        
この話は少し前にラジオで聞いた話ですが、米国の大手IT企業の会長の言葉です。「我々は        
貴方が今どこにいるかを知っている。これまでどこに居たかも知っている。そして何を考え        
ているかもほぼ知っている」と言ったそうです。いまの若い世代はスマホで動画やゲームをし、        
仲間とSNSを使って会話をし、調べものはグーグルなどの検索機能を使い、Eコマースで        
買い物を決済しています。今時風でかっこよく、便利ではあるのですが、自分個人情報が        
全部誰かに流れてしまっていることに注意しましょう。あなたを一番よくしていては親でも、        
伴侶でも、恋人でもなく、実はIT企業であり、国家だったりするのです。        
        
平成30年 盛夏                               有限会社メカ工業 
                                     代表取締役 小暮三十光
 
 
平成30年 年頭ご挨拶
2018-01-05
新年明けましておめでとうございます。
 
毎年暮れから年始にかけては新聞や雑誌に新年や未来の経済・社会予測が多く特集されます。 年が変わる節目に人は新しい年の景気や社会がどうなっていくのか、期待を込て予測に目を 向けるのでしょう。大方の人は漠然と景気がよく成れば生活が豊かになるだろうと思うだけで しょうが、株などの投資をしている人や家など大きな買い物をしようとしている人、また就職 活動を迎える人や会社の経営者などは、こうしたアナリストの予測が、何かを決断する大きな 判断材料になるとして真剣に目を通す人も多いと思います。そういう私もその一人です。 この正月の新聞や雑誌の新年号の景気予測は概ね2017年と同様に堅調に推移してくだろうと いうものが大半でした。世界経済は2018年も拡大基調が続き、日本も企業業績の好調や人手 不足による賃金上昇、完全雇用、インバウンド効果、オリンピック景気など好材料が揃って います。もちろん、こうした予測には北朝鮮情勢や中東情勢、米国・中国の景気後退などの リスクがないことが前提となっていますが。
 
いまIOT、ビックデータ、AI、ロボットが大きく社会を変えて行こうとしています。2010年 以降、米国はIIC(インダストリアル インターネット コンソーシアム)、ドイツは「イン ダストリー4.0」、中国は「中国製造2025」というように各国、第4次産業革命を念頭に置いた 方針・戦略を出して来ています。
まだ第4次産業革命に入ったばかりなので表面的にはその変化は大きく表れていませんが、 これらの技術はこれまで蒸気機関や、電気、コンピュータといったこれまでの産業革命の引き 金となった技術とは比較にならない影響を与えると言われています。それは産業のみならず 労働や生活に至るあらゆるものを根底から変える可能性があると言うことで、これまでの産業 革命とはインパクトの度合いが違うようです。
日本はIOT、ビックデータ、AIにおいて欧米や中国に比べかなり遅れを取ってしまっています。 日本が彼らに勝てるのはもうロボットでしかありません。幸い日本はロボットにおいては先進 国であり、産業用ロボットの生産で言えば世界のトップシェアを占めています。 そして、直近の1~2年の産業用ロボットの成長は目を見張るものがあります。理由は大別する と3つあります。一つは世界的な人手不足、二番目は製造業間のグローバル競争における生産 ラインの自動化。三番目はビックデータ、IOT、スマホ普及にといった情報量急拡大による 半導体(特にメモリ)の不足です(半導体製造装置には多くロボットが使われています)。 したがって、ロボットをAIやIOTとうまく調和させることができれば日本はまだまだ欧米や 中国企業に追い付くことができるかもしれません。
 
ロボットが今後さらに成長する理由としては、人間でいう「脳」と「眼」を持ったからです。 「脳」はもちろんAIやビックデータです。そして「眼」は画像センサーです。これによりロボ ットの用途がこれから劇的に広がります。これまでロボットは予め人間がプログラミングした 通りの動きしか出来ませんでした。それが見たものを認識し、それに対して何をすべきか自ら 判断し行動ができるようになるからです。古生物学者のアンドリュー・パーカー氏が唱えた ようにカンブリア紀に生物の大分類が出揃ったのはこの時期に生物が「眼」を持ったからと 言う説に従えば、ロボットも「眼」を持ち、しかも「眼」から入った情報を認識し、判断・ 行動できるようになると爆発的にその用途(生物で言えば種)は広がると言われています。
 
そういう訳でメカ工業は今年からロボットケーブルに使う導体に力を入れたいと思っています。 これまでロボットケーブルで汎用に使われる導体の一番細い素線径は0.08mmでした。それが より耐屈曲性や捻回性が求められるケーブルには、より細い0.05mmの素線径までが使われる ようになって来ました。その太さが得意なのがメカ工業なのです。 メカ工業の取り扱う極細線はその眼からの信号を頭脳に持って行くケーブルと、脳で判断して 動作をするように指示する信号ケーブルに使われます。ロボットの小型化が進みスペースが 小さく且つ過酷な屈曲や捻じれに耐え得る特性を持たなければならないケーブル用途が増えれ ば、私共の0.05mmという細いスズメッキ銅線の需要を大きく伸びると考えられます。 私共の使命はそうした屈曲や捻じれに強く、しかも信号が間違えなく伝わるように接続性が よい導体をこれからも提供し続けることだと考えています。 さらにケーブルをノイズから守るシールド線についても、従来品より格段に強い耐屈曲・耐 捻回特性をもった線材をいま開発しています。 大変難しいことですが、私共のような小さな会社でも技術の流れを見ながら、その時々に 求められる製品を創り続けることが大切だと思っています。
 
平成30年 元旦
                                  有限会社メカ工業
                                  代表取締役 小暮三十光
1
前月平均
(2月度) 
銅 建 値
918円
 
019281
<<株式会社メカ工業>> 〒989-5333 宮城県栗原市栗駒片子沢外鳥屋4番地1 TEL:0228-45-1558 FAX:0228-45-3034